13歳の八木沢順が、刑事である父の道雄と生活を始めたのは、ウォーターフロントとして注目を集めている、隅田川と荒川にはさまれた東京の下町だった。そのころ町内では、“ある家で人殺しがあった”という噂で持ち切りだった。はたして荒川でバラバラ死体の一部が発見されて…。現代社会の奇怪な深淵をさわやかな筆致で抉る、宮部作品の傑作、ついに文庫化。

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東京殺人暮色(1990年4月 光文社)
【改題】東京下町殺人暮色(1994年10月 光文社文庫)
【改題】刑事の子(2011年9月 光文社BOOK WITH YOU / 2013年9月 光文社文庫)